新潟県民のあなた、お気付きでしたか?

日頃気に留めないけれど、人に指摘されて初めて「あれっ?」と思うことはよくあります。 例えば自分の住む土地の名前。新潟の細長い地形を頭に思い浮かべてください。

上越市のある「上越」と、湯沢市や長岡市のある「中越」と、新潟市や新潟空港のある「下越」。この3地域の位置関係を想像して「あれっ?」と思われる方は多いようです。

新潟県民ならば、お決まりのネタすぎて、この流れは始めから読めてしまったかもしれませんが…。

地名の由来は1000年前に遡る

新潟県は上越・中越・下越の3地域と島しょ部の佐渡に分割されますが、上越は県の南西側、下越は県の北東側に位置します。 これって地図上で考えると少し不思議ですよね。下越が上で、上越が下なのですから。一体どうしてこんなことになったのでしょう?

実は1000年以上昔、日本の中心が京都だった頃、敦賀の坂を越えた福井~新潟の地域は「越(こし)」の地名で呼ばれていました。それが後に分割されて、京都に最も近い地域を「越前(現在の福井・石川)」、その次に近い地域を「越中(現在の富山)」、そして最も遠い地域を「越後(現在の新潟)」と呼ぶようになりました。

越後、つまり新潟の地名をさらに分割する際にこの「前・中・後」の順序がお手本となって、京都に最も近い地域が「上越」、次が「中越」、そして最も遠い地域が「下越」となったわけです。

まだまだある!同じ由来の地名

新潟以外にも、日本国内の地名の中には「あれ?」と思ってしまう地名は時々見かけます。新潟の隣県である群馬県がかつて「上野(こうずけ)」、その東に隣接する栃木県が「下野(しもつけ)」と呼ばれたのも、同じ理由からです。

遠く中国地方の山口県には、東部に「上関(熊毛郡上関町)」、西端に「下関(下関市)」がありますが、これも同様です。普段気付かない地名の奥深さ、楽しんで頂けたでしょうか。