美しい渓谷と「七ツ釜の伝説」

新潟県内陸の中央にあたる十日町市は、四季折々の自然が溢れる場所として有名です。その中でも名勝の一つに数えられる「田代の七ツ釜」をご存知ですか? 釜とは滝つぼの意味で、清津川と釜川の合流点から約6km上流の地域に広がる7つの滝と滝つぼが織り成す渓谷は、古来「田代の七ツ釜」と呼ばれています。 釜川の周囲は、安山岩の柱状節理(岩石中の五角形ないし、六角形の柱状の割れ目のこと)が折り重なる自然ならではの美しさが感じられます。また渓谷の七つの釜(弁天滝・二の滝・不動滝・中の滝・巻の滝・観音滝・御手洗滝)の荘厳な風景は名勝・天然記念物にも指定されています。 また地域に残る「七ツ釜の伝説」によれば、弁天様との約束を破って魚捕り網を無断で二度もかけた男が、滝つぼの主の大蛇から怒りを買って命を落としたという言い伝えもあります。その一方で「日照り続きの時期に七ツ釜で水をもらうと雨が降る」という言い伝えもあり、今でも夏場に水をもらいに訪れる観光客がいるそうです。

四季で変化する景勝を楽しむために…

「田代の七ツ釜」の醍醐味は四季によって変わる風景の変化です。 夏には、滝から落ちる大量の水の激しさと川辺にたちこめる水しぶきで清涼感があふれ、周囲の新緑から降り注ぐマイナスイオンを感じながら、ひと時の暑さを忘れられること請け合いです。 また秋には、目にも鮮やかな紅葉の景色が一面に広がります。川の流れと絶妙なコントラストで、これぞ名勝と呼ぶに相応しい美しさが漂います。 この名勝を満喫するにあたって注意したいことは、急こう配と草で足元が不安定な点です。事前にしっかりとした靴を準備して、転ばないように気をつけて散策をしましょう。

新潟県十日町市の見所は盛り沢山!

七ツ釜一帯にはヤマメやイワナなどの川魚が数多く生息し、釣り好きにとっては渓流釣りを楽しむ絶好の場でもあります。 他にも十日町市には、植物の宝庫である小松原湿原や日本三大渓谷の一つである清津峡など、大自然を謳歌できる場所が豊富に存在し、観光客を飽きさせません。