忠犬ハチ公ならぬタマ公

忠犬……と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?ハチ公と答えるのが一般的でしょう。

飼い主の上野英三郎さんを亡くなった後も渋谷駅で待ち続けたということで有名な秋田犬のハチ。
ゆかりの地である渋谷駅に建てられた銅像は待ち合わせのメッカであり、エピソードは2度も映画化され海外にまで認知されているワールドワイドな忠犬です。

しかし、実は新潟県にもハチ公に負けず劣らず立派なタマ公という犬がおり、県内に銅像も建てられています。
今回はそんな、新潟県の忠犬をご紹介します。

忠犬タマ公とは

タマ公は、2度も主人の命を救ったメスの柴犬です。
素直で賢いタマ公は、苅田さんの猟犬として昭和の初め頃に早出川の辺りで暮らしていました。苅田さんが猟に出かける時はいつも一緒、雪の中でも嗅覚を活かし鳥や獣を追いたてます。

そんな中、いつものようにタマ公が獲物を追いたて刈谷さんが銃で撃った衝撃で雪崩が発生!
雪に埋もれる主人を前足から血を流してなお、タマ公は雪を掘り続けなんとか救出に成功します。

2度目はそれから2年後、山に猟に入り急斜面に差し掛かった時、危険を感じ避難しようとするも再び雪崩に巻き込まれた苅田さん。
タマ公も雪崩に巻き込まれますが、すぐに起き上がり刈谷さん救出に向かいます。
重たい雪に果敢に挑み、またも大切な主人を助けだすという忠犬ぶりを発揮しました。

2度も主人を助けたことからタマは町の英雄となり、テレビやラジオでも大きく取り上げられ、県内に2つの銅像が建立されました。

県内外に広がる忠犬タマ公

最初に建てられた2つの像のうち、新潟市の白山公園に建てられた像は第2次世界大戦の銅鉄供出によってなくなってしまいます。しかし、戦後に起きた再建運動もあり皇太子夫妻の成婚を記念して2代目が建立されました。
さらに、上越新幹線の開通を記念し新潟駅内に1つ、五泉市の公園にも1つとタマ公の像は新潟県内に4つ存在します。

また、新潟出身の将校がタマ公を偲んだことがきっかけとなり、神奈川県横須賀市にもタマの石碑が建てられ、ここでは忠犬タマ公慰霊祭も行われるようになりました。

参考:忠犬タマ公

また、タマ公の住んでいた五泉市でタマ公をモデルにした「桜タマ吉」というご当地キャラクターも誕生し、五泉市のPR活動に励んでいます。

ハチ公は渋谷のシンボルですが、タマ公は新潟・五泉市のシンボルとして、今日も活躍しています。