新潟は今も昔も交通の要衝

古くから陸と海の両面で「日本海側の物流の中心地」として栄えた新潟市は、1931年の上越線の開通によって、首都圏からユーラシア大陸へのアクセスが良くなったことで重要性を一層高めました。さらに戦後、国鉄の北陸本線・信越本線・羽越本線・奥羽本線などを総称した路線「日本海縦貫線」が関西~東北をつなぐ拠点として注目されました。 そのため、新津市(現・新潟市秋葉区)の新津車両所は鉄道愛好家の間で知名度を高め、SLブームが起きた昭和中期には同所に在籍するC57やD51を撮影するために愛好家が訪れるなど人気スポットにもなりました。 その隣にある新潟鉄道病院・新津分室が1982年3月に廃止された際、地元の鉄道文化を後世に伝えようという国鉄OBやファンの熱意で鉄道資料館設立の話が進み、ついに1983年10月に旧施設をそのまま活用した「新津市鉄道資料館」が開館しました。2005年には新津市の編入合併で「新潟市新津鉄道資料館」に改名しました。

懐かしの車両がズラリ!屋外常設展示

新津鉄道資料館で所蔵される資料は、2012年の時点で約8,600点にも及びます。中でも実際に稼働した車両が居並ぶ屋外常設展示は鉄道ファンも垂涎ものです。 現在は1982年から約30年間にわたって東北・上越で活躍し、だんご鼻が特徴の「200系新幹線」、戦前から昭和40年代頃まで現役で走り続け「シゴナナ」の愛称で親しまれた「C57形蒸気機関車19号機」、1968年から11年間国鉄在来線の顔だった「485系電車」、豪雪の新潟では存在感を示した「国鉄DD14 形式液体式ディーゼル機関車332号機」などが展示されています。

家族で楽しむ!鉄道スペース

2014年にリニューアルした新津鉄道資料館は7つのゾーンに分かれていて、子供から大人までたっぷり楽しめるスペースになっています。 入館チケットにスタッフが昔の改札のように鋏を入れてくれたり、パンタグラフの昇降体験や201系電車の運転疑似体験、さらに企画展示やパノラマ展示など盛り沢山となっており、今以上に鉄道が好きになれること請け合いです。