新潟の名城・新発田城

新潟には多くの城跡がありますが、新発田にある新発田城は、新潟の中でも特に地元の人々に愛されているお城です。
元々は1654年頃に建てられたと言われており、一度は廃城令により大部分が取り壊されてしまいましたが、住民たちのたっての希望で、平成16年に取り壊されていた三階櫓と辰巳櫓が復元されました。

町中に建っており、幼稚園や小学校の遠足で来ることもあるため、新発田市民にとっては小さい頃から馴染みの深い城でもあります。

今回はそんな新発田城の特徴や、建築技術についてご紹介したいと思います。

新発田城の特徴と建築技術

「切込み接ぎ」で作られた石垣

新発田城の特徴のひとつは、石垣にあります。
「切込み接ぎ」と呼ばれる当時の最新技術で作られた石垣は、きちんと整形した石材同士を密着させているためとても強度が高く、整えられたその姿は見た目にも美しいです。
それまでの積み方より高い壁を築くことができるようになった反面、排水が行えなくなったため、壁の一部に排水口がついています。

なまこ壁

また、外壁の「なまこ壁」も特徴のひとつです。
平瓦を並べ、瓦の継ぎ目に漆喰を盛り付けて塗った壁のことを指し、漆喰部分の盛り上がりがなまこに似ていることから「なまこ壁」という名前がつきました。
黒い瓦を白い漆喰でしっかりと固め格子状にしたそのデザインは、見た目の美しさもさることながら、機能面においても、弾丸や矢による敵の攻撃や、雨風等の天候による壁へのダメージを減らすという役割を持っています。

三匹のシャチホコ

石垣や外壁も特徴的ではありますが、新発田城で最も目立つ特徴は、なんといっても復元された三階櫓の頂上に並ぶ三匹のシャチホコです。
棟がT字路であるために三匹のシャチホコを上げたようなのですが、何故通常二匹であるシャチホコを三匹にしたのか、詳しい理由は不明。
一説によると、三匹にすることで向かってくる敵の方向感覚を狂わせる狙いがあったのではないか…と言われているようですが、確かにこの不思議な櫓には、敵も目を奪われてしまいそうですね。

あやめ城(新発田城)の四季

新発田城は、昔厄除けのために堀に植えられたあやめが毎年美しく咲くことから、「あやめ城」という愛称でも親しまれています。
初夏には城の周りや五十公野公園であやめが咲き誇り、またその他の季節でも、春は桜、秋は紅葉、冬は雪…と、四季折々の美しい景色と城が楽しめます。

美しく機能的な外観と三匹のシャチホコを持ち、新発田市という場所に寄り添う城の姿を、県民もそうでない方もぜひ一度ご覧になってみてください。