ユキツバキという情緒的な木

新潟県の木とされている「ユキツバキ」という木があります。ユキツバキは日本海側に多く分布し、一般的なツバキに比べて枝が細めで、新潟の厳しい雪の寒さから身を守るために、冬の間、雪の下に身をうずめます。そうして雪解けの季節になると、真っ赤な花を咲かせるのです。 このユキツバキは、新潟県出身の演歌歌手である小林幸子さんや村上幸子さんの歌にも用いられ、情緒的な情景を与える存在として人々に愛され、その佇まいが郷愁を表しているようにも思えます。

県を代表する木に

またユキツバキは昭和41年に新潟県の「県の木」として制定されました。 「雪の中でも緑を見せる生命力」が県民性を象徴しているとされたそうです。 これには、長く雪が降り積もる新潟という土地で、気力を落ち込ませず、それでも希望を見出し前向きに生きてほしい、という祈りが込められているように感じられます。 そんなユキツバキは歌の中でどのように使われているのでしょうか。

小林幸子『雪椿』(歌詞 一部抜粋)

つらくても がまんをすれば きっと来ますよ 春の日が 命投げ捨て育ててくれた あなたの口癖 あなたの涙 子供ごころに 香りを残す 花は越後の 花は越後の 雪椿 ……

確かに、雪の中でじっと冬を耐えているユキツバキにぴったりな歌詞だと思いませんか? 忍耐が必要なこともあるけれど、きっと春の日は来るよ、という歌詞なのですね。

ユキツバキの見どころスポット

さて、そんな新潟県のユキツバキはどこで見られるのでしょうか。ユキツバキの名所を最後にご紹介します。

○角神雪椿園

人工的に育てたのではなく、約100本ものユキツバキが自生しています。自生するユキツバキを保護し、育成したユキツバキ園となっています。 見頃は4月中旬から4月下旬です。

○加茂山公園

桜の名所でもある加茂山公園はなんと5万本ものユキツバキがあり、ソメイヨシノも同時期に見ごろを迎え、見る人を楽しませてくれます。 見頃は4月上旬から4月中旬です。また、園内には彫刻の森、児童公園、リス園など、家族で楽しめるスポットがあります。