おかずいらずの美味しさ。魚沼産コシヒカリの産地・十日町市

秋は実りの季節です。松茸をはじめ、梨やぶどうといった作物が収穫の時を迎えますが、お楽しみは、なんといってもお米。日本を代表する銘柄米「コシヒカリ」で有名な米どころ新潟県でも、たわわに実を付けた稲の刈り入れ風景があちこちで見られます。

十日町市は、コシヒカリの中でも特に美味しいといわれる「魚沼産コシヒカリ」の産地です。程よい粘り、艶と香り、ふっくらと甘みのある味わいは「炊きたてがあれば、おかずがいらない」といわれるほど。十日町で獲れるコシヒカリが美味しい理由は、「日本一の大河・信濃川がもたらす肥沃な土壌」「夏季における昼夜の大きな温度差」「酸素と適度な栄養分を含む、稲作に最適な雪解け水」があるからだといわれています。また、十日町市のコシヒカリは棚田で栽培されているのも大きな特徴です。

自然を生かして生み出された棚田は「日本の原風景」

棚田とは、山の傾斜地につくられた階段状の水田のことです。平地が少なく、山と谷の多い地形において、収穫量を増やすため、江戸時代をピークに全国で作られました。十日町市には、この棚田が多く、山の斜面が天に続く階段のような美しい景観は、多くの人々を魅了しています。十日町市における代表的な棚田を一部、紹介していきます。

十日町地域

・慶地の棚田:十日町市北東部の東下組(ひがししもぐみ)集落にある棚田です。棚田の近くにある山の頂上に展望台が整備され、周囲を一望できるスポットになっています。

松代地域

・蒲生(かもう)の棚田:朝霧が発生しやすく、朝日がきれいに映る棚田として有名です。また、季節や天候によって違う表情を見せてくれるため、カメラマンやスケッチに訪れる人が絶えず訪れます。

・儀明(ぎみょう)の棚田:満開の山桜が棚田の水鏡に映り込み、「桜の棚田」として知られています。春になると多くの観光客やカメラマンが足を運ぶ名所であり、また国道253号沿いから眺めることができます。車でのアクセスが便利です。

・星峠の棚田:大小さまざま約200枚の棚田が、さながら魚鱗のように広がる、十日町市を代表する棚田です。四季折々・朝昼晩と多彩な表情を見せてくれることに加え、雲海が発生し水鏡が輝くベストシーズン(6月下旬と9月中旬)には、雲海がたなびく棚田に陽の光が差し込む幻想的な景観を求めて、全国各地から多くのカメラマンや観光客がこの地を訪れます。

・清水の棚田:付近にはイギリス人アーティスト、リチャード・ディーコンによる作品「マウンテン(Takeshi-Kobayashi)」もあり、アート鑑賞と自然景観の両方を楽しめます。

川西地域

・大白倉の棚田:山に囲まれ、渋海川(しぶみかわ)が複雑に入り組んだ地域で、多少なりとも収穫をあげようと極限の土地利用が施されています。周囲の自然環境と巧みに折り合った棚田群は、日本の原風景のひとつと言えましょう。

松之山地域

・天水島(あまみずしま)の棚田:「留守原(るすばら)の棚田」へ至る道にも棚田が広がっているのが特徴です。

・留守原(るすばら)の棚田:松之山天水島から津南町へ向かう国道405号線の途中、道路脇に見える。茅葺の小屋と棚田が撮れると人気のポイントで、近くに駐車場があります。冬季間は通行止めとなるため注意が必要です。

数多い棚田の中でも、特に「星峠の棚田」は人気があり、絶好の写真スポットとしても知られています。そのため観光客も多く、近年、棚田に転落する事故も増えているそうです。無理をせず、周囲に注意するなど、マナーを守って見学するようにしてください。

新潟県で、より美味しい棚田のコシヒカリを味わう

先人たちの努力の積み重ねにより作られた棚田のコシヒカリがより美味しいといわれるのは、棚田米に天日干しが多いからだといわれています。棚田は狭いため大きな農機具が入れられず、乾燥するにも天日干しが行われています。

魚沼産コシヒカリには、歴史と人々の工夫が凝縮されているといえます。「にいがた就職応援団CAREER」では、これからも新潟県の魅力をお伝えしていきます。