江戸期に始まる潟湖の歴史

新潟市の東部にある県内最大の潟湖である福島潟は、豊かな自然に恵まれた湖沼です。 海抜0メートルの湿地が193ヘクタールにわたって広がるのが特色で、これはかつて江戸中期と昭和初期に二度、阿賀野川の水量の変化などで水位が低下したためです。その後、1975年に行われた国の干拓工事を経て、現在の形となりました。 現在では、環境省選定による「日本の重要湿地500」や「21世紀に残したい日本の自然百選」「にいがたの景勝百選」、さらに同じく環境省が選定した「かおり風景100選」には「福島潟の草いきれ」も入るなど、数々の自然の名勝地に選ばれているのです。 そんな日本の原風景ともいえる福島潟の魅力を今回はお伝えいたします。

主役はオニバスとオオヒシクイ

福島潟は193ヘクタールの総面積のうち163ヘクタールが国指定鳥獣保護区に指定されており、450種類以上の植物と220種類以上の野鳥の飛来が確認されています。中でも代表的なのがオニバスとオオヒシクイでしょう。 オニバスは約2メートルの葉を持つ日本最大の水生植物です。福島潟が生息の北限で、地元の人たちはドンバスと呼びます。かつては湖面いっぱいに生息していましたが、干拓事業や環境の変化により一時姿を消しました。その後地元の人たちの保護活動により再び数を増やしました。 オオヒシクイは国の天然記念物に指定される渡り鳥で、ガンの仲間の中では最も大きく、羽を広げると約1.6メートルになります。毎年9月下旬に5,000羽以上がカムチャツカから飛来して、福島潟で冬を過ごします。 その他に、オオヨシキリ、カッコウ、サギ、カイツブリ、コハクチョウなど多数の野鳥が一年を通じて福島潟に生息しています。

四季折々の楽しみ方

福島潟は、四季折々の花や生き物たちで溢れている自然の宝庫です。 皆さんも福島潟にご来訪の際には、散策コースを歩いてみたり、7階建ての展望台から一帯を見渡してみたり、それぞれの楽しみ方で満喫してみてください。