日本人の感性と結びつく「風鈴」の文化

中国からやってきた風鈴

風鈴といえば、あなたはどんなものを思い浮かべますか?風鈴の祖先は、実は大陸生まれです。「占風鐸(せんふうたく)」と呼ばれ、竹林に吊るし風によって鳴る音で政治判断などを占う重要な道具でした。風鈴と聞くとチリリンと優しく響く繊細な音というイメージがありますが、誕生当時は銅でできており、大振りな見た目でガンガンと大きな音が鳴るなど今と似ても似つかない姿をしていました。歴史の教科書で紹介されている銅鐸に近いと考えるとイメージが湧きやすいでしょう。それが仏教の伝来とともに日本に伝えられ、全国に広まったのが始まりです。その頃の日本では風が疫病や邪気を運んでくると信じられておりました。そして、それらを防ぐために、風鈴が用いられたと言います。その音が聞こえる範囲は罪や穢れを祓う聖域であると考え、まずはお寺の四隅に吊るされました。現代では風鈴は涼し気な音で涼をとるアイテムですが、当時の方々にとっては自身や家族を守るための大切な存在だったことが伺えます。

徐々に独自のスタイルに

その後、平安貴族たちも魔除けとして活用し、「風鈴」と呼んだ名前が今でもそのまま使われています。それまでは青銅製でしたが、江戸時代になるとガラスが輸入され、1700年ごろにはガラス製の風鈴が誕生したと伝えられています。当時は1つ200万円は下らない超高級品でしたが、その後のガラスの普及に伴い、風鈴は庶民の手にも届きやすい価格となったことで、徐々に家の軒先を飾りはじめました。この頃も魔除けの意味合いは残っており、魔除けカラーの朱色が主流となっています。現在の風鈴は形もユニークでカラフルなものも多くみられますが、色にも意味が込められているのですね。
風鈴に付いている短冊には願い事を書く習慣があります。今年の夏は願い事を試してみてはいかがでしょう?

新潟県最大の祭り?「【七夕風鈴祭★天の川巡り】」とは

五泉市の五泉八幡宮は、創建が879年と伝えられている歴史と格式のあるお寺であり、近年は御朱印を求めて遠方からも参拝客が訪れています。そこで開催される「【七夕風鈴祭★天の川巡り】」は、毎年6月30日から始まり、7月7日に一番近い日曜まで開催される新潟県最大規模の風鈴祭りです。7日に一番近い日曜ということで、2019年は7月7日(日)まで開催されており、夏休み前のお出かけにもおすすめです。露店が並び新潟風鈴市やフリーマーケットも行われ多くの人で賑わいます。
その名の通り、境内にはあちこちに風鈴が飾られており、さながら天の川のような輝きです。日本全国47都道府県から集めたものや、海外からのものなど、2000個以上の風鈴を目の当たりにする貴重な体験ができるでしょう。また、クリスタルガラスで作られた五泉八幡風鈴も奉納されており、1つ1つの個性を楽しむのも乙なものです。涼しげな音色が響き渡る中、夜にはライトアップもあり、幻想的な雰囲気を目の当たりにできます。今年は五泉八幡宮が創祀から1140年を迎える特別な年ですが、その記念として高円宮様や出雲大社様らがお育てになられた準絶滅危惧種である「日本石亀」を8匹下賜されました。生きた神の使いとなった日本石亀を、日本で唯一見ることができるのもポイントです。

「祭り」の後ろに隠された人々の想いを理解する

日本に古来から伝わる祭りには、「祈願」の役割を果たすものが多く存在します。春の訪れを喜び、秋には収穫に感謝するなど、季節や地方ごとに多種多様にみられ、その数20万とも30万ともいわれています。令和となった今も祭りは日本人の心に深く根付いており、欠かすことのできない存在です。もちろん、新潟県特有の祭りも多く、七夕風鈴祭も新潟県が誇る祭りの1つです。この夏は風鈴の音色に癒やされ、デザインや音色の違いを感じつつ、新潟県の想いに触れる祭りにでかけませんか?にいがた就職応援団CAREERでは、これからも新潟の文化や想いを発信してまいります。